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 中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で1954年の第1回大会から66年間、代表を務めた申紀蘭さんが28日、病気のため死亡した。90歳だった。歴代の全人代に参加した唯一の代表で、中国メディアは愛着を込めて「生きた化石」と呼んでいた。

 共産党機関紙の人民日報などが伝えた。29年に山西省の農家に生まれた申さんは、地元の農業協同組合で幹部を務め、女性も農作業に加わり男性と同等の賃金を受け取るよう提唱。活動が評価されて54年の第1回全人代の代表に24歳で選ばれた。申さんの呼びかけもあり、この全人代で成立した憲法は、男女の「同一労働同一賃金」を明記した。

 愛党的な発言でも知られ、2009年に「代表になることは党の言うことを聞くと言うこと。私はこれまで反対票を投じたことがない」と発言し、物議を醸したこともあった。(北京=高田正幸)