
被爆後の広島を舞台に、復興に向けて懸命に生きた女性を描いた漫画「キセキのヒロシマ」。その原作者で、会社経営の多田多延子さん(51)=広島市=が29日、須坂市を訪れ、「平和活動にいかしてほしい」と22冊を市に贈呈した。縁を結んだのは、原爆投下から約1カ月で焦土に咲いた真っ赤なカンナの花だった。
漫画は、戦後70年を機に「反戦だけでなく、どうやったら平和をつくっていけるのかを考えていきたい」との思いを込めて自費出版された。多田さんの曽祖母を主人公に、原爆投下の日に亡くなった祖母、被爆した母親ら4世代が実名で登場する。
英語版は2016年に当時のオバマ米大統領の手に渡り、同年5月に広島を訪問した大統領からはその後、「私はあなたの物語に感動した」との手紙が多田さんのもとに届いた。今年は仏語版も出版された。
初めて須坂市を訪れた多田さ…
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