宿泊を無断キャンセル、8施設がキャバクラ経営者ら提訴
池田敏行
栃木県那須塩原市、日光市、那須町の宿泊施設で1月、宿泊予約の無断キャンセルが相次いだ問題で、被害にあった8施設は29日、女性経営者らを相手に宿泊キャンセル料など約280万円の支払いを求めて宇都宮地裁大田原支部に提訴した。
原告代理人の戸野俊介弁護士によると、被告は千葉県内のキャバクラを経営する女性と30代の男性従業員2人(当時)。女性経営者から慰安旅行の計画を指示された2人は、昨年8月から11月にかけ、8施設に予約を入れたが、予約した1月に無断キャンセルし、施設側に損害を与えたとしている。
戸野弁護士は同様の訴訟は過去にもほぼ例がないといい、「共同不法行為と使用者責任のいずれかを認めてもらいたい。契約に基づく賠償も視野に入れている」と話した。
原告側は「これまで無断キャンセルは泣き寝入り状態だったが、訴訟を契機に一掃したいと願っている」としている。(池田敏行)
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