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 中東派遣の1次隊の護衛艦「たかなみ」が30日午前、任務を終えて海上自衛隊横須賀基地(神奈川県)に帰港した。新型コロナウイルスの影響により寄港地での下船を控えた乗組員らは、約150日ぶりに陸地を踏み、ほっとしたような表情を見せていた。

 午前9時20分ごろ、全長151メートルの灰色の船体が、岸壁に横付けされた。帰国行事では、中東の強い日差しで日焼けした乗組員らを前に河野太郎防衛相が「上陸が大幅に制限されフラストレーションがたまることもあったかと思う。任務を完遂した諸君を誇りに思う」と述べた。帰国行事は人の密集を避けるため簡素化され、恒例の親族らによる出迎えは行われなかった。

 たかなみは昨年末に閣議決定された中東派遣の1次隊として6月上旬までの約3カ月半、オマーン湾やアラビア海で情報収集にあたった。航行する船舶約8千隻の挙動や船籍などをチェックし、異常は見つからなかった。武器で民間船舶を防護するような不測の事態は起きなかった。(伊藤嘉孝)