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 謎めいたポスターだ。新型コロナウイルスで活気を失いがちな社会への「応援」として、名城大農学部の研究室などが作製したもので、青空をバックにサボテンが高らかにこう呼びかける。「サボテンになろう」。そこにはサボテンの生命力への称賛とともに、60年以上前の台風被害による「物語」が重ね合わせられている。

 名古屋市天白区の名城大のキャンパス。学内でもサボテンのポスターが掲示され、学生が眺めていた。ポスター作製を発案し、学生らとメッセージなどを考えたのは、農学部の植物機能科学研究室の近藤歩・准教授(植物生理学)。近藤さんは、ウチワサボテンの品種「ノパル」に由来し、サボテンを通じて愛知県春日井市の地域活性化などに取り組むプロジェクト「ノパルノ研究室」を運営。ポスターもプロジェクトの一環で、サボテンに重ね合わせた思いを熱く語る。

拡大する写真・図版「サボテンになろう」ポスターを持つ名城大の近藤歩准教授と農学部の学生ら=2020年6月29日午前10時41分、名古屋市天白区、岩尾真宏撮影

 「耐えようとか、我慢しようではなく、厳しい環境の中でもサボテンのように変化を受け入れ、乗り越えていこうということです。新たにゼロから作り上げるのはしんどいが、今まで積み上げたものの上に、ポンと上積みする感じだと、また生きていけるかなと思うんです」

 厳しい直射日光や荒野の土ぼこ…

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