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 「工場名も名前も出せない。嫌がらせが心配だから」。東京都内で医療廃棄物の焼却処分を担う工場長(45)は言う。病院などから運ばれてくる、新型コロナウイルスに汚染されたごみの処理を行っている。

 ごみは千度近い高温で焼却、発生した灰は自動でコンテナに完全密封される。それでも「変なものをまき散らしているって、誤った捉え方をする人がいる。逆です。ウイルスはここで、世の中からようやく消えるのに」

 作業にあたる従業員は全員が防護服を着用。各自が自分の印をつけた防護服を曜日ごとに着回している。「僕らこそが最後の関門、という気持ちで責任をもってやっています。世間の人にも理解してほしい」(川村直子)