旅行会社ホワイト・ベアーファミリーが倒産 コロナ影響
金本有加 神山純一
旅行会社ホワイト・ベアーファミリー(大阪市)とグループ会社のWBFホールディングス(同)は30日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し、監督命令を受けた。負債総額は両社で計約351億円。新型コロナウイルスの感染拡大による利用者減が響いた。東京商工リサーチによると、今年の国内の企業倒産では負債総額が最大という。
ホワイト社はインターネットでツアーを企画、販売しており、海外旅行の格安予約サイト「ハッピーホリデー」などを運営。2019年3月期の売上高は約207億円だった。だが、感染拡大に伴う外出や出張の自粛で売り上げが減少。春休みや大型連休のキャンセルで返金も相次ぎ、資金繰りが厳しくなった。
ホテルを全国展開するグループ会社「WBFホテル&リゾーツ」も4月末に民事再生法適用を申請し、ホワイト社などを加えた3社は30日、星野リゾート(長野県軽井沢町)の支援を受けることで基本合意した。
星野リゾートは旅館などの再建のほか都市部の観光客向けホテルの運営にも力を入れており、「事業再生の可能性について協議する」とコメント。再生見通しが立てば、具体的な支援策を決める方針だ。(金本有加、神山純一)
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