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 戦時中、日本に強制連行された中国人労働者が過酷な境遇に反発して一斉に蜂起、多数の犠牲者が出た花岡事件から75年となった30日、現場となった秋田県大館市花岡町で殉難者慰霊式があった。新型コロナウイルスの影響で、参列者を大幅に少なくしての開催となった。

 例年であれば中国人遺族らも参列するが、日本側NPOとの話し合いで今年は来日を見合わせた。昨年は約220人が出席したが、今年は市招待者12人のほか、平和団体関係者らも含め約20人の参列となった。

 式では福原淳嗣市長が429人分の殉難者名簿を「中国殉難烈士慰霊之碑」に奉納、「世界の恒久平和のため、事実を後世に語り継ぐのが市民の使命」と式辞を述べた。続いて市地域おこし協力隊員で中国籍の馬(ば)鳴(めい)さんが殉難者遺族の「慰霊のことば」を中国語で代読した。

 慰霊式は1950年に旧花岡町の主催で始まった。事件40周年の85年から市が主催している。(加賀谷直人)