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名人戦で話題のコマノマスク、発売元に注文続々 山形

新型コロナウイルス

江川慎太郎
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 山形県天童市のギフトショップが製作・販売している将棋駒柄の布マスク「コマノマスク」が人気を集めている。同市内であった第78期将棋名人戦七番勝負第2局の贈呈品に採用されると、問い合わせが相次ぎ、予約待ちの状態だという。

 手がけたのは、天童市糠塚1丁目の「陶美苑」。「将棋駒の生産量日本一」を誇る同市では将棋を生かしたまちおこし「コマノミクス」が進む。ご当地タレント、ミッチーチェンとしても活動する大江通成専務(43)が「将棋ファンに使ってほしい」と発案した。

 3月上旬、新型コロナウイルスの感染拡大によるマスク不足も背景に、黒地の布に多数の将棋駒をあしらったコマノマスクが誕生。店頭に並べるとネット上で話題となり、店を訪れる人が続出したという。

 天童市内で6月にあった名人戦で、豊島将之名人と渡辺明三冠にコマノマスクが贈呈され、人気に拍車がかかった。全国から300件もの注文が入り、陶美苑が依頼した市民ら3人ほどが製作に励むという。

 6月末からは色違いで蒸れにくい夏用コマノマスクも販売。さらに、ちりばめられた駒の中に「天童」の駒が隠れている柄の新作も7月半ばに発売予定だ。

 電話で予約や問い合わせをしてきた県外の人たちからは「ふるさとの山形を思い出しました」「いつか天童に行ってみたい」といった好意的な声が寄せられているという。大江専務は「コマノマスクが天童への観光客誘致につながればありがたい」と話している。

 コマノマスクは大小あり、いずれも一つ880円(税込み)。問い合わせは陶美苑(023・654・4848)へ。(江川慎太郎)

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