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 30日に全国で確認された新型コロナウイルスの感染者は午後11時現在で1308人に上り、1日あたりの感染者数が過去最多だった前日を上回った。

 東京都では、新たな感染者が367人、死者1人が確認された。1日の感染者数は23日の366人を上回り、過去最多を更新。3日連続で200人を超えた。

 大阪府では29日の221人に次ぎ、過去2番目に多い190人の感染が判明した。愛知県でも過去最多だった29日の167人に次ぐ160人の感染が確認された。このうち名古屋市は過去最多の108人で、1日当たりの新規感染者が初めて100人を超えた。

 福岡県では121人の感染が確認され、2日連続で過去最多を更新。兵庫県でも過去最多となる53人の感染が判明した。沖縄県では石垣市の6人を含め計55人の感染が確認され、過去最多に。神奈川県では76人の感染が確認され、過去最多の4月11日と並んだ。

 感染経路がわからない人も目立つ。東京都では30日に新たに確認された感染者367人のうち、感染経路不明者は204人(56%)に上った。年代別では、20代が147人で最多。30代89人、40代53人、50代30人、70代16人と続く。大阪府も30日、190人のうち約7割の感染経路が分かっていないと発表した。愛知県でも、7月1~29日の感染者924人のうち、感染経路不明者は56・8%に達している。

専門家組織「感染増加は3、4月よりやや緩やか」

 一方、新型コロナ対策を厚生労働省に助言する専門家組織(アドバイザリーボード)は30日、会合を開き、直近の感染状況を分析した。「都市部を中心に感染が増加しているが、そのスピードは3、4月よりもやや緩やか」と分析。ただ、一部地域ではスピードが増していて「憂慮すべき状況」とした。

 また、中高年層へも感染が広がり、重症者も徐々に増加していることから、「新規感染者数を減少させるための迅速な対応が求められる」と指摘した。

 関係者によると、会合では感染状況を3段階に分けて対応する案が議論された。爆発的な感染拡大が起きて医療が機能不全になる最も深刻な段階になるまでに、重症者の病床数や60歳以上の感染者数などで段階を判断し、必要に応じて緊急事態宣言を出すことなどを検討している。     

造船大手、熊本で従業員50人が感染

 造船大手のジャパンマリンユナイテッド(JMU、横浜市)は30日、有明事業所(熊本県長洲町)の従業員50人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。クラスター(感染者集団)が発生したとみて、30日~8月2日に同事業所を休業にする。

 25日に社員2人の感染が見つかって以降、事業所内で感染者が増え続けていた。濃厚接触者など247人のPCR検査を進めており、29日午後6時時点で50人の感染が確認された。92人は検査待ちや結果待ちの状態という。

 有明事業所は商船やタンカーを製造し、協力会社の従業員も含めると約2400人が働いているという。JMUの広報担当者は「作業後の事務所などでマスクの着用が不十分だった」としている。現状、生産に大きな影響はないという。今後の検査結果によっては8月3日以降も休業を続けることを検討する。