玄界灘に浮かぶ壱岐島(いきのしま)(長崎県壱岐市)の北西部・黒崎半島。海に面した観光名所「猿岩」近くにある小高い丘に、直径、深さともに約10メートルの大きな穴が口を開いている。昭和初期に東洋一といわれた「黒崎砲台」がここにあった。
第1次大戦後、ワシントン軍縮条約(1922年)により軍艦の削減を迫られた旧日本軍は、廃艦となった建造中の戦艦「土佐」の主砲を利用して秘密要塞(ようさい)をこの地に造ったとされる。砲身約18メートル、口径約40センチの2連砲で、重さ1トンの弾丸を35キロ飛ばすという砲台は、1928(昭和3)年から5年をかけて完成した。同じような砲台は約68キロ離れた対馬にも造られ、その間の海峡を通る軍艦を射程に収めていた。
「撃たずの砲台」とも呼ばれる…
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