拡大する写真・図版引退試合でOBチームと熱戦を繰り広げる大府東高校男子バスケットボール部の3年生(右から1、3人目)=2020年6月28日午前11時32分、愛知県大府市の大府東高校体育館、土井良典撮影

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 新型コロナウイルスの影響で、各地で中止された高校総合体育大会(高校総体)。その代わりとなる大会が始まっているが、3年生の姿は決して多くない。進学や就職活動に集中したり、試合へのモチベーションを失ったり、体を思うように動かせない日々が続いた影響で復帰を断念したり。それぞれの学校が3年生のフィナーレをどう演出できるか模索している。

〈バスケから離れなさい〉

 新型コロナウイルス対策で休校に加え、不要不急の外出自粛要請が続いていた4月27日の午前9時。愛知県大府市の県立大府東高校男子バスケットボール部の3年生部員8人のLINEに、顧問の榊原啓文教諭からメッセージが届いた。

〈本当に何もできなくて申し訳ないが、今はバスケットボールには触らず、気持ちを全部勉強に注ぎなさい。両立をせずに、勉強だけしなさい〉

〈君たちから活躍の場を奪ったコロナが憎くてたまらない〉

 本来なら27日は県総体で学校が所属する知多地区予選の前日。部員8人と榊原教諭は、複数の人数で同時に文字のやり取りができるグループトークを使ってミーティングをする約束をしていた。

 考え抜いて紡ぎ出した言葉を榊原教諭が続けた。

〈今日が総体後のどこかの予備室(控室)だと思って聞いて欲しい。おれの話が終わったら、みんなそれぞれの気持ちを話して欲しい〉

〈最後のミーティング〉

部員たち〈はい〉〈わかりました〉〈了解です〉

拡大する写真・図版4月27日に行われたLINEでの「最後のミーティング」。大府東高男子バスケットボール部にとっては初めての試みだった(榊原教諭提供)

〈知ってると思うが、インターハイが中止になって、もう全国大会っていう日本の頂上を決める大会がなくなった〉

〈強豪チームが、力を発揮する場…

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