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 大阪府の1日あたりの新型コロナウイルス新規感染者数が7月29日に221人とそれまでの最多を記録したのは、23~26日の4連休が影響した可能性が高い――。こんな分析を、府の「警戒信号」の基準作りにかかわった大阪大の中野貴志教授(物理学)がまとめた。

 新型コロナの症状が発症してから検査を受け、感染が判明するまでの時間が、連休を挟んで延び、まとめて集計されたためとみられる。逆に、新規感染者数が一時的に少ない日があっても、感染判明までの時間差の影響で、見かけ上少なくなっているだけの可能性があるとして、注意を呼びかけている。

 大阪府が発表した新規感染者数は28日が155人で、29日がそれまでで最多の221人と急増した。200人を超す記録も初めてだった。そこで、中野教授は、発熱やのどの痛みなどを発症した日が判明している患者について、感染が判明して大阪府が発表するまでの日数を、公表データから比較した。

 すると、29日に感染が発表された人は発症から6日以上たっていたケースが182人中117人で64%を占めた。28日は136人中63人で46%だった。発症から5日以内でみると、28日は73人で29日は65人と数にあまり差がなかった。

 検査数が少なくなる4連休を挟んだため、発症から発表までに6日以上たった人が、29日の数を押し上げていたと分析した。

 中野教授は「日本中で同じ現象が起こっている可能性があり、見かけ上、感染者数が急に下がる可能性もある」と指摘する。感染者の日々の報告数で一喜一憂せず、長期的な傾向をみたほうがよいと指摘している。(瀬川茂子