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 フジテレビの恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演していたプロレスラー木村花さんが死去した問題で、同局は31日、当時の共演者や番組制作スタッフらに聞き取り調査をした検証結果を公表した。

 番組では花さんのプロレスのコスチュームを誤って洗濯し、破損させた共演者の男性に対して怒りをぶつけるシーンが配信された3月末以降、花さんのSNSに中傷発言が集まった。

 この場面について、花さんの母響子さんは朝日新聞などの取材に対し、ビンタをするよう制作スタッフから花さんに指示があったと証言している。

 フジ側は検証報告で「指示、強要は確認されなかった」と結論づけた。花さんが男性に怒るシーンを収録する前に、スタッフや共演者に怒りや悲しみの気持ちを訴える木村さんが「(男性に)手が出ちゃうかも知れない」と発言したのに対し、一連の心情表現の一つであると捉えたため「同調し、相槌(あいづち)を打った」とするスタッフの証言を取り上げた。

 花さんからスタッフに対してLINEで「これで(コスチュームが)縮んでたら張り手する」とメッセージが送られてきたこともあったとしており、スタッフは「このメッセージについては肯定も否定もしなかった」としている。

 また、花さんが3月末に自傷行為をした後、スタッフが花さんに心のケアの専門家を受診するよう調整していたが、直前に花さんから「新型コロナウイルスの感染拡大もあり、もう少し落ち着いてからにしたい」という意向があり、受診に至らなかったという。こうした点について「木村花さんへのケアの在り方、健康状態についての認識について、結果的に至らぬ点があった」とした。

 検証結果の公表を受け、花さんの母響子さんは朝日新聞の取材に対し、「私への聞き取りや連絡は一切なく、勝手に発表された。そのような内容は信用できません」と話した。(大野択生)