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 欧州連合(EU)統計局が7月31日発表した、ユーロ圏19カ国の2020年4~6月期の実質域内総生産(GDP、速報値)は、前期比で12・1%減となった。年率換算では40・3%減で、前期(13・6%減)に記録した過去最大の落ち込みからさらに悪化した。

 新型コロナウイルスの感染対策で、各国が3月から実施したロックダウン措置が大きく響いた。ユーロ圏は、米国、中国に次ぐ経済規模を持つ。前日発表された米国の4~6月期GDPは年率で前期比32・9%減で、ユーロ圏はさらなる深手を負った格好だ。

 足元では、ロックダウンの効果で感染は以前より抑制されている。感染者数が24万人を超えるイタリアでは、一日の新規感染者数が数百人ほど。各国は5月半ばから徐々に制限を解除し、飲食店や製造業などが再開している。欧州委員会が30日に発表した景況感指数は、市場予測を上回る回復を示した。オランダの大手金融大手INGは、7~9月期は前期比10・0%増を見込む。

 ただ、7月の消費者の購買意欲を示す指数は前月からやや減少した。スペインなどは第2波が懸念される感染増に見舞われており、夏場の観光産業にどう響くかが注目されている。国際通貨基金(IMF)は6月、20年のユーロ圏の成長率は前年比10・2%減と予想している。(フランクフルト=和気真也)