文・宮廻潤子、写真・金居達朗
拡大する雨があがり、水滴に虹色が映った=松江市、金居達朗撮影
ぽたりぽたり。小さく音を立てて落ちるしずくの中に映っているのは虹? 今度雨が降ったら、雨の似合うあの街へ。
拡大する空いっぱいに虹色の傘が広がる「アンブレラスカイ」=松江市、金居達朗撮影
見上げると空いっぱいに咲くカラフルな傘。雨粒が落ちそうな曇天でも気分は晴れやかだ。
拡大する虹色の傘が並ぶ「アンブレラスカイ」=松江市、金居達朗撮影
松江市にある手作り体験施設「カラコロ工房」の中庭テラス。8月末まで、7色の傘が計216本広がる。ビニール傘の先端に穴を開け、ワイヤでつないだ。晴れると日差しを受けた傘の影が虹色に床面に映り、雨上がりには光るしずくと共に撮影できる。友人家族や娘2人と訪れた同市の会社員花本詩織さん(32)は「雨が降っててもきれいで楽しかった」。
拡大する虹色の傘が並ぶ「アンブレラスカイ」=松江市、金居達朗撮影
3年目を迎えた「縁雫(えにしずく)アンブレラスカイ」は、松江観光協会による「縁雫プロジェクト」の一つ。同市立女子高の生徒発案の観光企画だ。良縁を結んだ神話にまつわる神社が点在する「縁結びの地」の松江。降る雨を、ご縁を運ぶ「縁雫」と名付けたという。
拡大する虹色の傘が並ぶ「アンブレラスカイ」=松江市、金居達朗撮影
総務省の統計によると、松江の2018年度の年間降水日数は148日(東京103日、大阪96日)。観光にとって弱みとされてきた雨を、逆に前面に押し出した。縁雫プロジェクトに関わってきたNPO松江サードプレイス研究会の藤間敬之さん(50)は「大人が思ってもいなかった発想」と感心する。
拡大する雨の日、床に傘の色が映り込んだ=松江市、金居達朗撮影
藤間さん自身、「雨の松江」を楽しむ企画を手がけてきた。その一つが無料レンタル傘の「だんだん傘」。「だんだん」は出雲の方言で「ありがとう」。コロナ禍で休止中だが、深みのある赤い傘を松江城周辺の施設で貸し出す。「城下町の風情が感じられる。雨の日にしか味わえない風景です」
記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員限定のプレゼントもあります。
拡大する雨の日、床に傘の色が映り込んだ=松江市、金居達朗撮影
アンブレラスカイでは「SNS…
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朝日新聞社会部