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 標高約670メートルの急斜面に、青々とした茶畑が広がる。日差しが照りつける7月初旬、60~70代の男女約10人が、新芽や雑草を手際よく刈り取っていた。

 高松市塩江町の中でも、徳島県境に近い「奥塩江」と呼ばれる地域。緑に覆われた谷が広がり、わずかな平地に民家が点在する。

 畑を手入れするのは、町内外のメンバーでつくるNPO法人「奥塩江交流ボランティア協会」。2012年から茶の栽培を始めた。

 奥塩江の農家はかつて、畑と裏山の境に茶を植え、各家庭で煎じて飲んでいた。町には製茶の機械もあった。だが、高齢化と過疎化で20~30軒あった茶農家は2軒に減少。茶畑のほとんどが休耕地となった。

 協会は、町で商店を営む大西佑二さん(75)が06年に立ち上げた。もともと町内外の人で食事会や音楽会を催していたが、茶農家が少なくなったと聞き、有志でお茶づくりを始めることにした。

 二つの休耕地を借り、茶を育てた経験がある地元の住民に栽培を習った。毎年5月の収穫時はボランティアを募り、手摘みをする。

 栽培方法はまだ手探りだが、土地には自信を持つ。急勾配で水はけが良く、高地栽培のため味が濃い。過去には、塩江産が県の品評会で最高賞の「知事賞」を得たこともある。

 協会が収穫した茶は、町の道の駅で売られている。大西さんは「人が手を入れた山のほうが景観も良くなる。同じように生産してくれる人が増えてくれたら」と話す。

 町西部の炭谷(すみや)地区周…

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