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 仕事をする女性が家事にかける時間が、単身世帯では男性とほぼ差がないにもかかわらず、夫婦世帯では男性の2倍以上になる――。そんな調査結果を盛り込んだ2020年版の男女共同参画白書が31日、閣議決定された。家庭の家事を女性がより負担している状況が垣間見える。

 白書は、約1万3600人を対象に実施されたインターネット調査をもとに分析。仕事をする単身世帯の男女の「仕事がある日」の家事時間(1日あたり)を比較したところ、女性が1時間10分、男性が1時間で同水準だった。だが、子どもがいない夫婦世帯になると、妻が1時間59分に延びた一方、夫は45分に短縮。その差は2・6倍に広がった。

 また、子どもがいる夫婦世帯について、末っ子の年齢別(就学前、小学生、中学生)で夫婦の差を比べたところ、夫は45~50分で大きな変化は無かったが、妻は末っ子が就学前よりも小中学生の場合の方が30分以上長かった。

 夫婦の差が最も大きかったのは、末っ子が小学生の場合で3・6倍。育児時間についても、妻の方が2・1~2・7倍長かった。

 また、家事時間は「仕事がない日」でも、子どものいない夫婦世帯、子どもがいる夫婦世帯でいずれも妻の方が2倍以上の時間をかけていた。

 内閣府の担当者は背景について、「家事や育児を家族でする必要になった時、妻の方が先に仕事の時間を短くするケースが多いからではないか」と指摘する。実際、近年増加する共働き世帯は、妻がパートである場合が多い。白書はこうした状況を踏まえ、男性の従来の働き方を変える必要性などを訴えている。(小野太郎)