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 祇園祭の神事を締めくくる「夏越祭(なごしさい)」が31日、八坂神社(京都市東山区)境内の疫(えき)神社であった。関係者ら約20人が集まり、新型コロナウイルスの影響で大幅に規模縮小したものの、1カ月にわたって続いた祭りの神事の無事を感謝した。

 関係者らは鳥居に付けられた直径約2メートルの茅(ち)の輪をくぐり、無病息災を祈願した。八坂神社の森壽雄(ひさお)宮司は、山鉾(やまほこ)を出す代わりに代表者らが八坂神社の御旅所を参拝するなど、祭りの意義を継承できたとし「来年は今まで通りのお祭りをさせていただきたいと祈念している」と話した。

 疫神社は蘇民将来(そみんしょうらい)をまつる。蘇民将来は貧しかったが、八坂神社の祭神・素戔嗚尊(すさのおのみこと)を手厚くもてなし、喜んだ素戔嗚尊は蘇民将来に茅の輪を与え、子孫が疫病から免れることを約束したという言い伝えがある。(大村治郎)