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 群馬県内の多くの学校で31日、例年より遅い1学期の終業式があった。新型コロナウイルスの感染拡大で1学期が2カ月程度遅れて始まった学校が多く、授業時間の確保のため夏休みを10日から2週間ほど短縮している。

 県教育委員会のまとめによると、33市町村の公立小中学校が31日、終業式を行った。一足早く高山村は22日、南牧村では29日に終業式があり、すでに7月から夏休みに入っている。

 夏休みは、前橋市や高崎市、太田市など21市町村は1日から23日間、沼田市や片品村など5市町村は24日間。17日間と最も短い嬬恋村と草津町はもともと冬休みが長いため、短かった夏休みをさらに短くした。

 義務教育課によると、10日程度夏休みを短縮しても、年間授業時間は通常に比べて2割減る見通し。学習の遅れをサポートするため、学習指導員を小中学校などに約600人配置することにしている。

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 群馬県吉岡町の町立駒寄小学校では、感染防止のため校内のテレビ放送を通じて終業式を実施した。1年生のクラスでは、担任から名前を呼ばれた児童が「はい」と大きな声で返事をし、初めての通知表を受け取った。

 異例の1学期だったため、通知表に各教科の3段階の評定はない。須藤昭利校長は「授業日数が少なく、合唱など通常通りに進められない単元もあり、評価が難しい」。

 家庭訪問や授業参観もできなかったため、担任には例年よりきめ細かく授業や日々の様子を通知表に書いてもらうようにしたという。評定を記した通知表は例年なら学期末ごとに渡しているが、今年度は前半と後半に分けて10月下旬と3月下旬に配布する予定だ。

 県教委によると、成績を評価する時期や休校期間中の家庭学習を評価に反映させるかは各市町村や学校に判断を任せているという。

 登校時の児童の検温のために普段より早く出勤したり、感染リスクが高いとされる実技や実習などの扱いに悩んだり、1学期は学校現場も戸惑いの連続だったという。須藤校長は「先生たちも苦労が多かったと思う」と話した。(森岡航平)

群馬県内の市町村立小中学校の夏休み期間

《7月から夏休み》

・17日まで 高山村(7月23日から)

・26日まで 南牧村(7月30日から)

《1日から夏休み》

・17日まで 嬬恋村、草津町

・18日まで 中之条町、長野原町、東吾妻町

・23日まで 前橋市、高崎市、桐生市、伊勢崎市、太田市、館林市、渋川市、藤岡市、富岡市、安中市、みどり市、榛東村、吉岡町、下仁田町、甘楽町、玉村町、板倉町、明和町、千代田町、大泉町、邑楽町

・24日まで 沼田市、片品村、川場村、昭和村、みなかみ町

・25日まで 神流町

・28日まで 上野村

※群馬県教育委員会の資料を元に作成