ラグビー普及で魅力アップを 元代表監督の萩本新会長
スポーツ好奇心
今年4月、関西ラグビー協会の会長に元日本代表監督の萩本光威氏が就任した。現役時代に1987年の第1回ワールドカップ(W杯)に出場し、神戸製鋼の日本選手権7連覇にも貢献したスクラムハーフ。経験にもとづく抱負や関西ならではの展望を聞いた。(大坂尚子)
――昨年、W杯が盛り上がりました
日本代表の活躍が一番人気を呼んだ。世界のラグビーの迫力だとかスピードもじかに感じたんじゃないかな。あと大きいのは世界のラグビーのサポーターのあり方。敵味方分かれた応援でなく、試合前、試合後も友好、健闘をたたえあっている。ノーサイドの精神だね。今まで日本のラグビーの中でもそこまでの応援の仕方がなかったものが見られて、経験できたのが大きいと思う。
――萩本さんはW杯の第1回大会に出場されています
(日本は)招待出場だった。米国にはペナルティーゴールを外しすぎて負け、イングランドには大敗。豪州に善戦して、何となく頑張ったみたいな感じで帰ってきた。W杯をやっていたって知らん日本人も多かったんちゃうかな。当時と今は全然違う。うれしいよね。
――トップリーグ(TL)も盛況。神鋼の試合はほぼ満員が続きました
「にわかファン」はまず、開幕の神戸製鋼―キヤノンで田中(史朗)や田村(優)が見たかっただろうし、神鋼側なら山中(亮平)や(中島)イシレリだった。それでええわけよ。あとは試合を重ねるにつれて、神鋼はボールが動くめっちゃ面白いラグビーをしていた。
――盛り上がったが、新型コロナの影響で打ち切りになってしまいました
また来季TLが始まった時に、好カードに2万人ぐらいは入ってほしい。関西協会内には多くのTLのチームや下部のチームがある。神鋼やトヨタ、ホンダやトップチャレンジ(2部相当)のマツダなど……。ファン獲得のためにできることを考えないといけない。
――このラグビー人気をどう持続させますか
(W杯直後のTLが)不完全…
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