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再考2020⑬
新型コロナウイルスの感染拡大で東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは1年延期となった。東京大会の意義はどこにあるのか。立ち止まって考えてみたい。

 1年半前に東京五輪の公式映画の監督に就任した際、勝ち負けやいい色のメダルをとることを記録するだけではなく、国境を超えた世界の人々がどうリスペクトし合うかという作品にしたいと思っていた。決して忘れてはいけない東北の震災や「フクシマ」の復興が進んでいく様を五輪を通じて世界に伝えることは大事だと思っていたし、難民選手団の活躍も注目していた。

 延期になっても作品として求めていく世界は同じ。取材の対象はすごく広く、深くなった。

 振り返れば、今回の五輪は「史上最高」という冠がついていた。「史上最もイノベーティブ」をビジョンに掲げ、競技数も最多。日本が世界に誇るものが必要だった。けれど1年後も同じようにやるのは無謀だし、世論も許さない。

 全人類が自らの日常と世界がどうあるべきか考えている時。どのような形であっても五輪を開催することができれば、日本だけでなく世界中の人々にスポーツを通じて希望をもたらすことになる。「世界中の人がそこに集えることがどれだけ感動的か」という五輪の原点に立ち返り、そのメッセージが世界に伝わればいい。五輪開催の意義はむしろ、強まったのではないか。

【動画】コロナ対策などで簡素化されることが決まった東京五輪。その姿とは?

事実をきちんと形に

 もちろん今は、生きて行くこと…

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