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 大分大学(北野正剛学長)は6月30日、医学部に医療技術者らを育成するメディカル・イノベーション学科(仮称)を新設する構想を発表した。生命科学や臨床工学、医療経営の専門職を養成する三つのコースを想定しており、2023年4月の開設へ向け、文部科学省と協議を進める。

 定例記者会見で発表した。医学部には現在、医学科と看護学科があるが、技術系の人材を育てるカリキュラムはないという。新型コロナウイルスの感染拡大では、国内のPCR検査数は伸びず、重症患者の治療に使う体外式膜型人工肺(ECMO)を運用できる臨床工学技士の不足も明らかになるなど、「技術者の育成の機運が高まってきた」(北野学長)という。

 新学科の生命健康科学コースでは、遺伝子解析に基づく診療ができる研究者や臨床検査技師を育成。臨床医工学コースでは、人工臓器や医療用ロボットの開発などを研究し、医療機器を管理する臨床工学技士も養成する。医療マネージメントコースでは、医療機関経営に詳しい人材育成をめざす。定員45人と想定し、文科省と調整を進めている。(中島健)