「お疲れ様です」。メールの冒頭や日ごろのあいさつで使われるこの決まり文句の違和感を記事にしたところ、読者から多くの意見が寄せられました。海外の類似例や経験談、代わりに使える言葉……。さまざまな声から、違和感の「正体」が見えてきました。
社会言語学者・倉持益子さん
いつごろから「お疲れ様」という言葉が広がったのでしょうか。
時期ははっきりしませんが、芸能界、例えば歌舞伎役者から広まったようです。戦前から活躍した俳優がよく使っていたという証言が残っています。芸能界からメディア関係者のあいさつとなり、じわじわと一般社会にも浸透したのではないかと考えられています。
言語学者、台湾出身の旅行作家、落語家の3人が「お疲れ様」文化を語ります。後半では読者からの意見も紹介します。
それまで頻繁に使われていた…