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 イラン司法府は、イラン人の男性ジャーナリストに死刑を言い渡したと6月30日に発表した。地元メディアが報じた。2年半前にあった反政府デモをソーシャルメディアを使って扇動したとされ、イラン体制の転覆を図った際に適用される罪に問われていたという。

 報道によると、死刑を言い渡されたのはルホラー・ザム被告。ザム被告は暗号化機能の高い通信アプリ「テレグラム」を通じて、政府を批判する自身のニュースサイトの内容を発信。反政府デモを呼びかけたとされる。100万人を超すフォロワーがいたという。

 デモは2017年末、物価高などに不満を募らせた市民らにより始まった。テレグラムなどでデモ情報が共有されて各地に広がり、翌18年1月上旬まで続いた。最高指導者ハメネイ師も批判の対象となる異例の展開をたどり、当局はテレグラムを一時遮断。デモ参加者と治安部隊の衝突で20人以上が死亡したとされる。ザム被告はフランスに政治亡命していたが、昨年10月にイランに身柄を拘束されたという。

 AP通信によると、フランス外務省は「表現と報道の自由に対する深刻な打撃だ。死刑は不当なうえ残酷で、効果的ではない」と批判した。(飯島健太)