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 トランプ米大統領は1日、米FOXビジネスのインタビューで、新型コロナウイルス感染予防のためのマスク着用について「私は大賛成だ」と述べ、他人との距離が近ければマスクを着ける考えを示した。トランプ氏はこれまで着用を拒んできたが、共和党内からも批判が高まり、態度を軟化させた格好だ。

 トランプ氏は自身のマスクの着用について「問題ない」と述べ、「過去にもマスクを着用したことがあった」と語った。ただ、全国的にマスク着用を義務化する必要はないという考えもあわせて示した。

 米疾病対策センター(CDC)は感染拡大を防ぐ措置としてマスク着用を推奨しているが、トランプ氏は「自分が着用するとは思わない」「私は全員からかなり距離をとっている」などと述べ、少なくともメディアの前ではマスクを着けてこなかった。

 トランプ氏がマスク着用を拒んでいたのは、「個人の自由」を理由にマスク着用に反対する右派が自身の支持層と重なっていることに加え、マスクを着用するか否かを政争化する狙いがあったとみられる。

 しかし、新型コロナが終息しない中で6月20日に米オクラホマ州で開催されたトランプ氏の大規模選挙集会では、トランプ氏本人はもとより、支持者のほとんどがマスクを着用せず、批判が高まった。共和党内からも「すべての人々はマスクを着けるべきだ」(ティム・スコット上院議員)などと圧力が強まっていた。(ワシントン=園田耕司)