[PR]

 中国各地で2015年以降にスパイ罪などに問われて有罪判決を受ける日本人が相次いでいる事件で、中朝国境の遼寧省丹東市で拘束された神奈川県の50代男性が近く、懲役の刑期を終えて出所する見通しになっていることが日本政府関係者への取材でわかった。出所後すぐに帰国する見込みだといい、一連の事件で有罪とされた中で初の帰国者になるとみられる。

 男性は15年5月に拘束され、詳しい容疑などは明らかにされないまま翌年にスパイ罪などで起訴された。18年7月に同市の中級人民法院(地裁に相当)で懲役5年の判決を受けた。

 男性の関係者によると、男性は在日朝鮮人の父と日本人の母と一緒に北朝鮮に渡り、後に脱北して日本に戻って日本国籍を取得していたという。

 中国で15年以降にスパイなどの容疑で拘束された日本人は少なくとも15人に上り、うち9人が懲役の実刑判決を受けている。(平井良和)