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 世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は1日の記者会見で、新型コロナウイルスの封じ込めは、保健と社会の両面から包括的に取り組むことによってのみ可能だと訴えた。

 テドロス氏は、検査と隔離、感染経路の追跡、医療従事者の訓練といった保健対策と、人と人の間の距離を保つことや地域での感染防止対策の啓発などの社会対策を組み合わせ、すべてを行わなければ効果は上がらないと強調。こうした包括的な取り組みが「パンデミック(世界的な大流行)から抜け出す最善の道だ」との考えを示した。

 そのうえで、包括的な対策を行う態勢が整っていれば、散発的な感染の再発の際にウイルスを封じ込め、地域的な広がりを防ぐことが可能だとした。

 一方、「断片的な取り組み」をしている国があるとして注意を呼びかけ、「そうした国は長く困難な道に直面する」と述べた。特定の国名は挙げなかった。(ジュネーブ=吉武祐)