拡大する写真・図版裏山から下りて住宅地で下草を食べるエゾシカ=2020年2月13日、北海道稚内市の富士見地区

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 市街地に出没するエゾシカとの「攻防」を繰り広げている北海道稚内市。市街地なので、銃を使った駆除は難しく、GPS(全地球測位システム)発信器を組み込んだ首輪をつけて行動を把握したり、麻酔薬を使った「吹き矢」で捕獲したりしてきた。今回、7月1日から試みているのは、「小型囲いわな」の設置だ。「吟味」した誘導用のエサで、おびき出すという作戦だが、果たしてうまくいくのか?

 日本最北端の稚内市の市街地では、エゾシカが我が物顔で闊歩(かっぽ)している。大半は近隣の「裏山」をすみかとしており、裏山と市街地の沿岸部を行き来しているとみられる。岬近くのパークゴルフ場に、群れで居座る。早朝や夜中は住宅地や繁華街にも出没し、家庭菜園や花壇を荒らす。車との衝突事故も絶えない。

 稚内市はこれまで、様々な駆除を試してきた。昨年まで3年間、麻酔薬を使った「吹き矢」での捕獲を続けた。エゾシカへのストレスが少ないが、的中させるには高度な技術と経験が必要で、捕獲効率がいま一歩。さらに、食肉への活用もできず、継続を断念した。

拡大する写真・図版ユニークな捕獲方法として注目された吹き矢捕獲=昨年4月、北海道稚内市

 昨年夏、北海道が「小型囲いわな」を設置したところ、39頭を捕獲できた。「自然のエサが豊富な夏の捕獲は難しい」とされる中で、好成績をあげたことから、稚内市も小型囲いわなを活用する手法へと切り替えた。

 事業費は253万円。日本海側…

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