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 日本生命保険は2日、大阪市で定時総代会を開き、会社側が提出した6議案は賛成多数で承認された。ただ、3人の退任取締役に慰労金を支払う議案については、金品受領問題が発覚した関西電力の八木誠・前会長が含まれており、総代から疑問の声が上がる一幕もあった。

 八木氏は2017年7月に日生の社外取締役に就任。昨年9月、関電会長時代に自らを含む同社役員らによる金品受領問題が判明し、10月に日生の取締役を辞任した。この日の総代会に出席した男性は「八木氏は任期途中に辞め、その時点で日生に迷惑をかけている」と指摘。関電が今年6月、八木氏ら5人に損害賠償訴訟を起こしたことにもふれ、「この状況で慰労金を支払うのがよいのか。金額を減らすとか、受け取りを辞退してもらうことなどを検討してもよいのでは」と述べた。

 これに対し、日生の清水博社長は「八木氏からは経営の心構えなど、経験を踏まえた意見をちょうだいした。慰労金はあくまで日生での功績に報いるもので、関電の不祥事とは直接関係ない」と説明。その後、議案は承認された。

 日生によると、慰労金の金額は取締役会の協議に一任されている。「金額に一定の社内基準はあるが、非公表」(広報)としている。(筒井竜平)