「脱プラ」商機 シャンプー容器、菓子パッケージに紙を
江口英佑 真海喬生
「脱プラ」の流れを商機とみて、製紙業界は「環境に優しい」とプラスチック代替の紙製品を次々に開発している。拍車をかけたのは、海洋汚染を引き起こすプラごみの削減に向け、プラ製のレジ袋が7月から原則として有料になったことだ。背景には、印刷物を中心に紙の需要が落ち込んでいる危機感がある。
シャンプーの詰め替え容器に
日本製紙は今年2月、紙を使ったシャンプーなどの詰め替え容器の販売を始めた。宿泊施設向けで、従来のパウチ容器と比べてプラ使用量を25~40%減らせるという。「環境への配慮を重視するホテルから問い合わせがきている」(担当者)
他にも紙製ストローや、学校給食用にストローがなくても飲める牛乳パックを開発。プラ容器の代替品として、将来的に数百億円規模の売り上げを目指す。
王子ホールディングスは1月…
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