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 新型コロナウイルスの感染確認業務をしている宮崎県衛生環境研究所(宮崎市学園木花台西2丁目)は2日、高度安全実験室での作業の様子や3台あるPCR検査用の遺伝子分析装置などを公開した。

 PCRとは「ポリメラーゼ連鎖反応」の略語で、遺伝子の検査に用いられる手法の一つ。生物の設計図にあたる遺伝子をウイルスから取り出し、人工的に増やして検査する。

 新型ウイルスの陽性検体を扱うことが大幅に減り、PCR検査の様子を県民にも知ってもらおうと報道陣を受け入れたという。

 微生物部の高度安全実験室では、ウイルスの遺伝子を取り出しやすくする前処理をする。間違ったデータが出ないように必ず2人の臨床検査技師が確認しながら作業にあたっているという。技師2人と結果を判定する連絡員の計3人が1チーム。5月下旬からは3チームで運用している。

 遺伝子試験室では遺伝子を抽出し、分析装置にかけるための「チューブ」と呼ばれる小型の試験管に試薬を入れる。県衛生環境研究所にはPCR検査に用いる3台の分析装置があり、1日に最大120検体を検査できるという。

 研究所では1日までに1239件のPCR検査を実施。担当者は「持ち込まれた検体は、微生物部ではない部署の職員が受け取るなど検査態勢維持のため、担当職員が感染しないように努めています」と話した。(菊地洋行)