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 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(66)が国外に逃亡した事件で、米司法省は2日、逃亡を助けたとされる米国籍の親子2人の身柄について、日本政府から正式に引き渡し請求を受けたとする書面を東部マサチューセッツ州の裁判所に提出した。

 米軍の特殊部隊「グリーンベレー」に所属していたマイケル・テイラー容疑者(59)と、息子のピーター・テイラー容疑者(27)。東京地検特捜部は1月、2人とジョージ・ザイエク容疑者(60)の3人について、犯人隠避と出入国管理法違反の幇助(ほうじょ)の疑いで逮捕状を取得した。

 マイケル、ピーター両容疑者は5月20日、身柄を拘束された。米国からロンドン経由でゴーン被告のいるレバノンに飛行機で向かおうとしていた。引き渡しは日米間の条約に基づいて行われ、米国の裁判所での審理を経て、米政府が最終的に判断する。

 裁判所の記録によると、2人の弁護側は「日本では保釈中に逃亡を助けたとしても罪には当たらず、身柄拘束は不当だ」として釈放するよう主張。一方、検察側は「解釈を誤っている」と反論した上で、釈放した場合には2人が逃亡する可能性が高いと訴えている。(ニューヨーク=藤原学思)

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 東京地検は3日、「米国当局が協力してくれたことに深甚なる謝意を表する。今後も引き渡し手続きが迅速に進むよう、できる限りの協力を行う所存だ」とのコメントを出した。