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 アフリカ随一の野生アフリカゾウの生息地、ボツワナのオカバンゴ湿地帯(面積約1万5千平方キロメートル)で、少なくとも275頭のゾウが死んでいるのが見つかった。政府が2日、発表した。死因は不明だといい、近隣国と協力して調査している。

 政府の発表などによると、象の「謎の死」は今年3月ごろからみられた。牙は残っているため、密猟の可能性は低いという。上空から調査をした保護団体は、5~6月に356頭の象の死体を発見。痩せ衰えたり足をひきずったりする象もいたため、異変が起きているとして調査を求めていた。

 ボツワナには2018年時点で約12万6千頭の象が生息。多くのアフリカの国で密猟などによって個体数が減少する中、水や草木が豊富で「象の楽園」とも言われてきた。近年は象が農地や建物を破壊するケースも増えたことなどから、政府は昨年、象の狩猟を5年ぶりに解禁した。(ヨハネスブルク=石原孝)