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コロナQ&A(withコロナの暮らし編) 回答:曽里田和典弁護士

 Q 勤務先が営業を自粛したため給料の手取り額が減りました。生活資金のために借金をしましたが、返済が追いつきません。どうすればいいですか。

 A 弁護士や司法書士に相談して、任意整理や個人再生手続きの申し立てなどの債務整理をすることをおすすめします。昨今は銀行や消費者金融のカードローンやキャッシングで手軽にお金を借りられますが、返済が厳しくなっても新たな借り入れや違法な高金利をとる「ヤミ金融」などに手を出すのはやめてください。

 任意整理は債権者と月々の返済額や支払い方法などの見直しの交渉をするものです。裁判所が関与する個人再生手続きは、借金を減額したうえで原則3年間で分割返済する手続きです。一定の収入があり、借金が減額できれば返済が可能である場合に、極めて有効な生活再建手段です。

 インターネットやSNSで、「ブラックでもОK」「借金ではありません」などとうたって勧誘する「給与(給料)ファクタリング」業者がみられます。給与債権を買い取ってお金を振り込むという仕組みで、給料の前借り感覚で申し込む人が増えています。

 しかし、金融庁は貸金業登録をしていないこれらの業者はヤミ金にあたると注意を呼びかけています。実質的には違法な「貸し付け」であり、高額な手数料を取られたり、勤務先に取り立ての電話をかけられたりする被害も出ています。返済が厳しいからといって安易に手を出さないよう注意が必要です。

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 そりた・かずのり 1993年弁護士登録。多重債務や投資詐欺、悪徳商法などの消費者被害の救済に取り組む。福岡県弁護士会消費者委員会委員。

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