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 フランスのマクロン大統領は3日、政権発足当初から屋台骨として支えてきたフィリップ首相を交代させ、後任に官僚のジャン・カステックス氏(55)を指名した。内閣は同日総辞職し、来週にも新閣僚が指名される見通しだ。マクロン氏は6月の統一地方選の与党大敗を受け、2年後の大統領選に向け立て直しを図りたい考え。ただ、これまで政権の危機を乗り切ってきたフィリップ氏の辞任は、今後の政権運営に大きな影響を与えそうだ。

 フィリップ氏は、野党共和党(中道右派)下院議員だった2017年、大統領に就任したばかりのマクロン氏に引き抜かれる形で指名された。

 投資銀行出身で政治経験が浅いマクロン氏にとって、市長や下院議員などの長い政治経験を持ち、右派の中でも穏健派で親欧州の姿勢はうってつけだった。

 フィリップ氏はこれまで、燃料税の引き上げ方針をきっかけに2018年に始まった反政府デモのジレジョーヌ(黄色いベスト)運動や年金改革、コロナ禍での厳しい行動制限の緩和など、政権が直面した危機で、国民の矢面に立って説明する「汚れ役」を時に担ってきた。上から目線で「傲慢(ごうまん)」との批判が絶えないマクロン氏とは対照的に、国民に丁寧に説明するフィリップ氏の姿勢は好感を呼び、世論調査ではマクロン氏より高く評価されていた。

 フィリップ氏は3日午前に辞表を提出。今回の交代が更迭なのかは不明だが、コロナ禍では、経済を重視して早く行動制限を解除したいマクロン氏に対して、フィリップ氏が慎重姿勢を示すなど、すれ違いがたびたび指摘されていた。フィリップ氏は地元紙に先月「マクロン氏は私に何ができて、何ができないかをよくわかっている」と不仲をほのめかしており、去就が注目されていた。

 マクロン氏は、自身と支持層が…

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