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(4日、愛知独自大会 東邦11-0東海)

 東海のエース・内川篤投手(3年)は、丁寧に低めに集めることを心がけて登板した。相手は、昨春の選抜大会優勝校の東邦。一回は失策や犠飛で2点を失ったものの無安打に抑える。二回は三者凡退。上々の立ち上がりだった。

 球速は測ったことがないそうだが、181センチ、77キロの恵まれた体格から力のある球を投げた。「いい投手でした」と東邦の山田祐輔監督。「なので、足を絡めました」。揺さぶられて、ペースをつかみきれない。初安打を許した三回に3点、四回は6点を失い「力が入りすぎた。普段のピッチングができれば……。仲間に申し訳なかったです」と内川投手は声を落とした。

 中高一貫教育の進学校で、夢は将来スポーツドクターになることだ。新型コロナウイルス感染拡大のため練習が3カ月ほど休止になった際には、「正直言って野球へのスイッチが切れて受験勉強をしていました」。再びグラウンドに戻ったときも、「中には勉強の方へと言うチームメートもいて、最初は気合が入っていないと感じる時期もあった。でも、そのあとは、みんなこの日のためにやってきた」と言う。

 「(東邦は)普通は戦えない相手。対戦が決まった以上、しっかりと戦えればと思っていたけれど、彼らはよく、強く戦ってくれたと思う」と鈴木孝弘監督。三回は3点を失ったあと、さらに2死満塁のピンチだった。「ここ抑えろ!」と仲間から声が飛ぶ中、投ゴロでチェンジ。中学から6年間いっしょだった仲間たちと「まだまだ行ける!」と声を掛け合った。

 「投げていたときは、本当に楽しかった。勝ちたかったな、とは思うけれど……」。将来は「トップレベルのチームに同行してケアや治療をしていきたい。それが、次の夢です」。(上山浩也)