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 東京都の新型コロナウイルスの感染者が3日連続で100人を超え、小池百合子知事は4日、都民に対し、不要不急の都外への移動自粛を要請した。政府による都道府県をまたぐ移動自粛の要請は6月19日に解除されたばかりだが、都内で再び感染者が増えていることから、都外への感染拡大を抑える必要があると判断したとみられる。

 都が都民への自粛を要請するのは、全業種で休業要請を解除した6月19日以降、初めて。4日には新たに131人の感染が確認され、5月25日に緊急事態宣言が解除されて以降、最多を更新した。

 新型コロナ対策を担当する西村康稔経済再生相との面会後、小池知事は4日夕、報道陣に「最近、近隣の県で感染者数が増えている。不要不急な他県への移動につきましてはご遠慮いただきたい」と述べた。通勤者には、改めてテレワークを定着させていくよう求めた。

 都によると、4日に確認された131人のうち20代と30代が98人で75%を占めた。感染場所別で見ると、接待を伴う飲食店などの「夜の街」関連は62人に上り、うち集団検査の25人を含め新宿が52人、池袋が2人だった。現時点で感染経路が不明な人は46人に上り、調査中39人のほか、夜の街で感染したとみられる7人も含まれる。

 西村経済再生相は4日の記者会見で、小池知事の移動自粛要請について「国としては大きな方針に現時点では変更ない。知事の責任で呼びかけをされるということだろう」と述べ、政府から移動自粛を求める考えはないことを強調した。

 新宿区や豊島区の「夜の街」での感染が増加していることから、両区ではホストクラブなどの従業員らを対象としたPCR検査に力を入れている。小池知事は4日、今後、こうした積極的な検査を都内に広げていくため、他の区市町村を含めて新たな協議体の設置を呼びかける方針も明らかにした。(長野佑介、山本知弘)