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 東京都知事選の選挙戦最終日となった4日、主要候補らは街頭演説やオンライン動画で最後の訴えをした。都内で再び新型コロナウイルスの感染が広まる中、17日間にわたって繰り広げられた異例の選挙戦が幕を閉じた。

 「総額15兆円でコロナによる損失を補塡(ほてん)し、第2波を一緒に乗り越えていく」

 れいわ新選組代表の山本太郎氏(45)は午後、八王子などでマイクを握った。全都民への一律10万円給付や授業料1年免除、事業者への補償など、これまで掲げてきた公約を訴えた。6月15日の出馬会見で触れた、東京五輪・パラリンピック中止にも言及した。最後の演説場所に選んだのは、告示日の第一声に臨んだ新宿駅南口だった。

 現職の小池百合子氏(67)はこの日も街頭演説には立たず、新型コロナを担当する西村康稔経済再生相との面会など公務をこなした。面会後、「選挙戦最終日」と報道陣に振られると、「新型コロナと戦うことが、都民に対しての一番の責務」と述べた。

 夜には「最後の訴え」となるオンライン動画を配信。小池氏は新型コロナ対策の公約を並べて、「世界で一番感染症に強い東京にする」と訴えた。

 「事業者に休業要請するなら補償を徹底的に行う」

 地下鉄西葛西駅前に立った元日弁連会長の宇都宮健児氏(73)は、これまで力を入れてきた新型コロナ対策を中心に演説した。選挙戦の中盤からは、コロナ対策の財源を確保するとして、条例改正による特定目的基金の活用や道路計画の見直しを強調した。

 最後の街頭演説には都庁前を選び、「命や暮らし、人権を大切にする街に転換しなければ」と訴えた。

 「ここに立っているのもつらいくらいだ」。元熊本県副知事の小野泰輔氏(46)はJR秋葉原駅前の演説で、熊本県で4日に発生した豪雨災害に複雑な思いをのぞかせた。その上で、「東京も必ず災害に見舞われるのに、復興に必要なお金は使い切ってしまった」と現都政を批判した。

 小野氏は「政治は結果が全て。各候補がどのように仕事をしてきたのか判断し、私に都政を任せていただきたい」とアピールした。

 NHKから国民を守る党党首の立花孝志氏(52)は、選挙最終日の4日を北海道内で過ごした。5日も道内で開票結果を見守る予定という。

 「最後の訴え」と位置づけたのが、2日に中野駅前で行った街頭演説だ。「コロナ自粛は義務ではなく、要請なのに、海岸やパチンコに行くとたたかれる。少数派の意見を守りたい」と主張した。立花氏は「将来、支持が伸びていく手応えを感じた」と振り返った。