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 九州地方に停滞した梅雨前線の影響で、県内は4日、記録的な大雨に見舞われ、住宅の浸水や土砂崩れなどの被害が相次いだ。気象庁は同日午前4時50分、大雨の警戒レベルで最も高い「大雨特別警報」を阿久根市、出水市、伊佐市、長島町を対象に発表。阿久根市の一部では避難指示が出された。大雨特別警報の発令は県内初。

 鹿児島地方気象台によると、降り始めの2日午後7時から4日午後4時までの総雨量は鹿屋市寿で349・5ミリ、出水で329ミリ、伊佐市大口で325ミリ、さつま町紫尾山で322・5ミリを記録し、厳重な警戒が呼びかけられた。

 県によると、阿久根市では脇本地区の2011世帯4216人に避難指示が発令され、伊佐市全域と鹿児島市と薩摩川内市、姶良市の一部にも避難勧告が出された。長島町では裏山の土砂崩れで住宅1棟が全壊したが、住民の高齢女性は避難して無事だった。

 このほか、県が同日午後3時現在までに確認した住宅被害は一部損壊1、床上浸水6、床下浸水22。けが人はいないという。

 JRなど交通機関の運転見合わせや、落石や冠水などによる国道や県道の通行止めも相次いだ。(町田正聡、三沢敦)