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 一度は野球を諦めかけたかつてのスラッガーが5日、プロ野球入り後、初めて1軍登録された。独立リーグ・四国アイランドリーグ(IL)plusから西武にドラフト8位で入団した新人、岸潤一郎(23)。俊足を生かしたプレーが期待される。

 4日夜、電話で1軍昇格を告げられたという。「携帯を持っている手が震えて、急に緊張してきました」。2軍で指導を受ける佐藤友亮コーチから「思い切ってプレーしてこい」と激励されたという。

 岸は高知の強豪校・明徳義塾高出身。高校時代は1年の夏から甲子園を経験し、3年連続でマウンドに上がった。森友哉を擁する大阪桐蔭高とも対戦している。

 だが、拓大に進学後、右ひじを痛めて中退した。野球への気力を失ったが、渋々受けた四国ILのトライアウトに合格。走塁技術を身につけ、昨秋のドラフト会議で西武から指名を受けた。

 今は打撃技術の向上や筋力アップを図る最中で、「バッティングの調子もいい」と岸。試合前、「びっくりしたけど、今年は1軍定着が目標。しっかり頑張りたい」と意気込んだ。この日は八回無死から代打で登場し、初球から積極的にスイング。プロ初打席は右飛だった。(井上翔太)