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 ユニホーム姿だけを見ると連合チームのようだけれど、単独チーム同士の戦いです――。愛知県高校野球連盟主催の独自大会「夏季愛知県高校野球大会」で公式戦としては珍しい光景が見られた。

 5日にあった熱田愛知時計120スタジアム(名古屋市)での1回戦。春日井西、惟信の両チームのユニホームが統一されていなかった。

 新型コロナウイルスの影響で、1年生が部活の練習に参加できる時期が遅れた。ユニホームが間に合わないことも想定されたため、県高野連は今大会、1年生のユニホームが同じでなくても参加できるようにした。

 惟信の正式なユニホームは左胸に「惟信」の文字が入る。だが、1年生3人はローマ字が入った中学時代のものや無地のユニホームでベンチ入りしていた。一方の春日井西。2、3年生が昨秋導入した新ユニホームなのに対し、1年生は卒業生に借りた旧デザインだった。藤本幸孝監督は「うちのスローガンは全員野球。上の代が、この大会のためにユニホームを集めてくれたというつながりも、1年生が感じてくれたんじゃないかと思います」。(上山浩也)

「申告敬遠」に驚きの声

 パロマ瑞穂野球場(名古屋市)での1回戦、瀬戸北総合―名古屋南の試合では、今夏から導入された「申告敬遠」が宣言された。外したボールを4球投げる通常の敬遠ではなく、申告があれば打者は即、一塁へ歩く。この場面、選手からも驚きの声が漏れた。

 六回裏、7点リードの名古屋南の攻撃。1死二、三塁で4番の藤井健伸選手(3年)を迎えた。瀬戸北総合の浅見耕平監督は伝令を出し「申告敬遠」を審判らに伝えた。「コールド成立を防ぐためには、もう1点もやれなかった。通常の敬遠では暴投のリスクもある」と判断した。一瞬打席に立ってすぐ歩かされた藤井選手は「びっくり。自分が打って決める気持ちだったので」と残念そう。

 瀬戸北総合は次打者を内野ゴロに打ち取り、狙い通りに三塁走者を本塁封殺。ただその後、長打を浴びて試合には敗れた。(山崎輝史)