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(5日、阪神8―3広島)

 マルテ、ボーア、サンズの助っ人トリオに割り込み、中軸の座を奪回してくれ。そう思わずにはいられない。ベンチを温めることが多かった阪神の大山が、昨季の定位置だった4番・三塁で爆発した。

 4日にマルテが左足を痛め、空いた席にそのまま座った。2戦連発となる2ランを含む2安打、3打点。悔しさをぶつけた。

 貴重な右の大砲で昨季は開幕から4番を任された。106試合目で外されたが、全143試合に出場した。14本塁打、76打点はチームトップながら本人も「物足りない」と認め、ファンからの風当たりは強かった。球団もオフに外国人打者の補強に走った。

 寡黙な25歳から強気な言葉が出るようになった。「去年の経験を生かさないと意味がない」と今季にかけていた。オープン戦では首位打者。だが、開幕の延期で調子を落とし、外国人に押し出されてしまった。

 好調のマルテが復帰すれば三塁は明け渡すことになるだろう。不慣れだが左翼を狙うしかない。まずはサンズとの競争だ。4番の重圧に耐えた昨季の経験は得がたいもの。ベンチで腐らせるのはもったいない。(伊藤雅哉