香港の図書館から消える本 「言論弾圧が広がっている」

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香港=益満雄一郎
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 反体制な言動を取り締まる「香港国家安全維持法」(国安法)が施行された香港で、公立図書館が民主活動家らの著書の閲覧や貸し出しを停止した。言論の自由への統制が急速に強まるなか、市民は規制をかいくぐろうと知恵を絞っている。

 対象の書籍は雨傘運動のリーダーだった民主活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏のほか、立法会(議会)議員の陳淑荘(タンヤ・チャン)氏、作家の陳雲氏の民主派3人が書いた計9種類。各地の公立図書館が計約400冊所蔵していたが、4日までに本棚から撤去されたという。蔵書検索サイトでは「審査中」と表示され、貸し出し予約ができない状態だ。

 このうち、黄氏の書籍は自身の運動の体験をまとめた「我不是細路(私は子供ではない)」など2種類。黄氏は4日にフェイスブックを更新し、この本に国安法に違反する内容は含まれていないとしたうえで、「言論弾圧がますます広がっている」と批判した。

 陳淑荘氏は2016年に出版された自身の著作が問題視されたのを踏まえ、「国安法は施行前にさかのぼって適用されるのではないか」という疑念を表明した。陳雲氏の書籍は「香港城邦論」で、香港の完全な自治を求める内容だった。

 香港政府は、閲覧・貸し出しの停止措置について、公立図書館に国安法に抵触する蔵書がないかを審査させるためだと説明している。一方で、審査の基準や対象数は公表していない。

 中国の影響下にある香港の親中派メディアは、公立図書館には他にも問題のある蔵書が大量に残っていると報道。停止の対象を拡大すべきだと訴えている。

天安門事件の資料館はネット上に

 中国共産党による「一党独裁

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