無観客でも喜び共有 ゴール裏染めたサポーターの分身
明治安田生命J1リーグが再開した4日夜、昭和電工ドーム大分(大分市)であった大分トリニータのホーム開幕戦。無観客試合で入れなかったサポーターに代わり、分身の「トリボード」約2800体がゴール裏をチームカラーの青で染めた。サポーターは、それぞれの思いを込めてクラウドファンディングに協力。勝利を収めた選手たちは試合後、無人のスタンドにあいさつし、今季初勝利の喜びを分かち合った。
大分大を今春卒業し、広島市で働く会社員(23)は、大学1年の時に仲間と考案した企画「温泉タオルチケット」が、トリニータに採用された。オリジナルデザインのタオルがそのままチケットになり、別府の温泉の入浴券にもなるという企画。「今でも誇り。素晴らしい機会を与えてくれたトリニータに少しでも恩返しをしたかった」という。
大分市の50代の公務員は、写真付きのコースに満面の笑みをたたえた画像で参加した。「いろんな顔があった方が盛り上がる気がした」。サポーター歴19年目。リーグ中断中は寂しさもあったが、「片野坂(知宏)監督を絶対的に信頼しているので、12番目の選手である私たちも一緒に乗り越えようと思って過ごしていた」と話す。「私たちサポーターのできることは限られていますが、チームのため、地元大分を盛り上げるために頑張ろうと思います」
愛知県の40代の会社員は、「少しでもスタンドが青くなれば」と写真付きとなしの計6口。タレントの指原莉乃さんを応援してきた縁で、指原さんが推すトリニータの観戦で大分を訪れるようになった。マスコットのニータンが乗る台車をクラブに贈呈する世話人も務めた。「今年はこんな状況で、まだ大分まで試合を見に行けていませんが、せめて思いだけでも選手・スタッフの皆様に届けられれば」。大分で観戦して、温泉入って、という日ができるだけ早く来ることを願う。
佐伯市の50代男性は写真な…