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 静岡県舞台芸術センター(SPAC)が2日、静岡市葵区の老人ホームで「出張ラヂヲ局」をお披露目した。新型コロナウイルスの感染拡大防止策を講じた上で取り組む「出前演劇」の新形態。観客は役者らの朗読をガラス窓越しに見て、音声をFMラジオ経由で聴いた。

 出演したのは石井萠水さん(33)と大高浩一さん(53)。石井さんは萩原朔太郎の詩3編をしっとりと読み上げた。対照的に、大高さんは扇子を手に、大きな身ぶりで一人芝居のように、太宰治の「走れメロス」を朗読した。ホームの中庭には、小型電波発信機が設置され、俳優が着けたマイクの音声を電波に乗せて施設内に届けた。中庭に面したティールームや居室から50人が楽しんだ。

 石井さんは「対面でお芝居をするのは2月以来。拍手を温かく感じた」。大高さんは「ガラス越しであっても観客の反応が感じられ、よかった」。最前列で見ていた横山文枝さん(90)は「俳優さんが間近に見られて、とても楽しくためになった」。

 SPACの芸術総監督の宮城聰…

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