拡大する写真・図版美濃部研究会会長の宮先一勝。研究会の成果を「評伝 美濃部達吉」をまとめた=兵庫県高砂市の高砂公民館

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 政治権力は、いつの時代も例外と原則を容易に逆転させる。緊急事態条項の本質は、憲法の中に例外を作り、首相を国会のコントロールから解き放つことにある。

 1月下旬、こんな発言が政治家からあった。

 「新型コロナウイルスの問題は(緊急事態条項を考える)まさしくいいお手本」(馬場伸幸・日本維新の会幹事長)

 東日本大震災、熊本地震……。危機が起こるたび、改憲し、首相に権限を集中させることのできる緊急事態条項を新設すべきだ、という主張が繰り返される。

 コロナ禍も例外でなかった。

 6月上旬、憲法学の権威、美濃…

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