伊藤秀樹、松本江里加
記録的な豪雨に見舞われた熊本県南部は6日朝、再び激しい雨となった。県によると、同日午前6時現在、19市町村の159カ所の避難所に385世帯1912人が避難。ライフラインにも影響が出ている。
県によると、6日午前10時現在、死者は人吉市11人、芦北(あしきた)町9人、津奈木(つなぎ)町1人、球磨(くま)村1人、八代市1人。八代市は5日、ほかにも2人が死亡したと発表しており、確認された死者は計25人となった。
特別養護老人ホーム「千寿(せんじゅ)園」が水没した球磨村で15人、芦北町で1人が心肺停止。人吉市と芦北町、津奈木町、球磨村で計11人が行方不明になっている。
広範囲が浸水した人吉市の球磨川流域では、6日早朝から警察や消防、自衛隊などが数十人態勢で捜索。県によると、他の被災地でも捜索活動は行われているが、悪天候のため防災ヘリによる活動が制限されているという。
県によると、5日午前7時現在で8市町村の約120集落約2100世帯が、土砂崩れなどにより孤立した状態になっている。球磨村は全域が孤立状態で、うち8地区370世帯は電気、水道、電話が通じていないという。
拡大する球磨川の堤防決壊地点=2020年7月4日、熊本県人吉市、朝日新聞社機から、遠藤啓生撮影
九州電力によると、6日午前10時現在、熊本県内の9市町村で約4640戸が停電。球磨村では、村内の94・3%にあたる2370戸が停電している。(伊藤秀樹、松本江里加)
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