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 タイが新型コロナウイルスの感染拡大の抑え込みに成功しつつある。市中感染は連続40日間にわたってゼロで、経済活動などの規制も大幅に緩和された。大きな貢献をしたのが、地域に根を張って活動する全国で100万人規模の保健ボランティアだ。

 首都バンコク近郊のサムットプラカーン県バンフアスア地区。住宅や工場が立ち並ぶ一角で3日、主婦のソムポーンさん(57)らがバイクにまたがり、検温器を片手に家々をまわった。「今日の体温は36・9度。元気そうね」と声を掛けると、一人暮らしの女性ラヨムさん(86)は「あなたたちの顔を見るだけで元気が出る」と声を弾ませた。

 「村の保健ボランティア」と呼ばれる活動で、1970年代から続く。各地域で主婦らが中心になり、高齢者の見回りや病気の予防活動を実施する。保健省と連携し、地域の医療を補完してきた。

 新型コロナ対策でも保健ボランティアが奔走した。バンフアスア地区では活動歴15年のソムポーンさんら134人が、約4千ある全世帯の健康状態を確認。出稼ぎ労働者の寮や長距離トラックの休憩所も調べ、手作りのマスク数百枚や消毒液を配った。

 隣の地区では感染者が出たが、地元の病院によるとバンフアスア地区では確認されていない。看護師のウドムワンさん(59)は「行動すべきは見知らぬだれかではなく、顔なじみの私たち。すぐにマスクや手洗いの大切さが伝わった」と振り返る。

 世界保健機関(WHO)のタイ…

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