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 多くの犠牲者が出た熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」では、近くの水位が一晩で10メートル上昇し、水が「津波のように」一気に押し寄せていたとみられることが専門家の分析からわかった。周辺は球磨川が狭く、曲がる場所で、水位が上がりやすかったとみられる。さらに、横を流れる支流の川からも水が押し寄せる「バックウォーター現象」も起きていたと考えられるという。

 千寿園がある球磨村渡地区の水位観測所のデータでは、球磨川の水位は4日午前0時に3・16メートルだったのが、7時半には12・88メートルと10メートル近く上昇した。その後もさらに上がり、水位計は記録できなくなった。最も急激な時間帯には1時間に2メートル超も上がっていた。

 山口大の山本晴彦教授(環境防災学)によると、球磨川はこの付近で折れ曲がり、すぐ下流では川幅も狭くなっている。水の流れが滞りやすい地形で、上流から大量に押し寄せた水によって水位が急激に上がったとみられるという。

 さらに、千寿園の横には小川という支流もある。本流の水位が上がって支流の水が流れ込めなくなる「バックウォーター現象」が起き、支流の水もあふれたと考えられるという。「球磨川からあふれた水が、川沿いの狭い土地に集まって津波のように遡上(そじょう)した。小川からも水が来て、たまってしまった」とみる。

 千寿園は、隣接する道路から5…

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